嘘
嘘をつくの、うまくなったなぁと自分で思う。
つい何日か前に「ほんとうはね。」の記事で、すぐばれるウソをつく…と書いたばかりなんだけど、
その後、ちょっとは成長したみたいだよ。
たぶん、今日ついた嘘は誰にもバレてないと思います。
…こんなこと書くと、私さんざん嘘ばっかりつく ”大ウソつき” だと思われそうだけど、
決してそんなことはないんですよ。
今日お話ししたい ”嘘" は、どちらかといえば社会的な嘘…とでもいったらよいのか。
つまり先日書いた、自分を守るためにつくウソ(子供のつくようなウソ)…と言う意味合いのものではありません。
人への恐れや不信感から発する、自分を守るためにつくウソは、どちらかというと積極的につくウソではなく、事実を隠すウソ、真実を言わない…という意味合いが強いです。
それに対して今日お話しする嘘は、少なくとも私は、つくときはかなり積極的に嘘を言葉に出します。
例えば、特に日本社会にありがちなのが、相手への忖度のためにつく噓、
知っていて知らないふりをするとか、
または、そんな嫌らしい嘘でなくとも、
普通に、相手への思いやりでつく嘘…というのがありますよね。
そういう嘘の話です。
やっぱり私も少しは大人になったのね、と自分で思っています。
( まぁ年齢的には大人になりすぎてるけどね。)
今日もひとつ、やらかして、
友人の誕生日を忘れてしまっていて、本人が居る前で、彼の隣にいた人に「今月、誰か誕生日の人っていたっけ?」と聞いてしまったのでした。(やっちまった!)
でも、「あ。」と気付いた次の瞬間、スルッと嘘が口から出てきました。
「あぁもちろん、貴方の誕生日は覚えてるわよ。私あしたケーキの予約をしに行くんだから。でも、誰かほかに居た?」。
「貴方の誕生日を私は忘れていないわよ、まさか私が忘れるわけないでしょ」という、自分のメンツを考えてが2割としても、
残りの8割は、相手の気持ちをおもんばかって傷つけないための嘘、だと思ってます。
でもこういう嘘って、人間関係を円滑にするためのもの…ですよね?(つまりこれも、社会的な嘘だよね。)
こんな嘘、スルッと上手に言えるのようになったのは、ここ最近のことです。
たぶん今日、周りにいた人全員、私が嘘ついたことに気が付いてないと思う。
つまり、いわゆる年の功、ってことでしょうか。
ま、でも、ある意味これも、旦那さんのおかげなんです。
誰かのためを思って嘘をつくこと、(あるいは自分で、社会で生きていくために必要だと判断して嘘をつくこと)は、
私は、旦那さんの処世術から学んだところが大きいです。
相手への話し方、視線や表現の仕方など、
彼は家が商人の出だったから、言葉遣いに独特の柔らかさと腰の低さがあって、
そのために、人付き合いの上手さや、他人からの好かれやすさがあった人です。
だから、どちらかといえば正反対の性格の私には、見習うべき点が多かった。
そして12年間、彼の言動をそばで見ていて、
そしてやっと遅まきながら、少しだけ習得できたのだと思うのです。
旦那さんには、まだまだ遠く及ばないけれど、
でも、大人らしい大人、格好良い大人であるために、
これからも日々精進だなと思っています。