いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

鍋の季節です

スーパーに行けば、鍋のスープや材料がたくさん並ぶ季節になりました。


旦那さんも私もお鍋が大好きで、


下手をしたら1週間に一度くらいのペースで夕飯はお鍋にしてました。


美味しいし、簡単だし、ね?


白菜だのネギだの春菊だの、鶏肉だの豆腐だのを用意しておくだけで


スープは市販のを買ってきておけば、いろんなお鍋が楽しめますもんね。


お鍋の最後はもちろん、冷ご飯と卵でおじや。それとも鍋によっては〆はラーメン。


美味しくて楽しい、寒い冬の夜に心まで温まるような、


お鍋はある意味、私たちふたりにとって、幸せの象徴のようなものでした。






ここ2~3年はふたりで、ミツカンの「焼きあごだし鍋つゆ」にはまっていました。


もともと私たち、あごだしが大好きで、


お味噌汁などに使う粉末だしも、あごだしを使っていたほどです。


でも毎週じゃさすがに飽きるから、ほかの味の鍋スープも、とっかえひっかえ楽しんでいました。




買い物は、ふたりでスーパーをデートです。


ショッピングカートをゴロゴロ押しながら、今夜は何鍋にする?…なんて相談したものです。


真鱈が美味しそうだから、今夜は寄せ鍋にしようか。


じゃあエビも入れようか。ホタテも入れてみる?……なんてね。








今年も間違いなく、幸せにふたりで鍋を囲む日が来ると信じていたのに。


この幸せが途切れる日など決してない…と信じていたのに。


あの笑顔が、優しい声が、温かい腕が、ずっとずっと私を包んでくれると信じていたのに。




あの日を境に私はすべてを失ってしまいました。


声がかすれるほど叫んでも、もがいても、あがいても、何をしても、


もう、あなたは戻ってきません。


もうあの幸せな日は戻っては来ません。

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