鍋の季節です
スーパーに行けば、鍋のスープや材料がたくさん並ぶ季節になりました。
旦那さんも私もお鍋が大好きで、
下手をしたら1週間に一度くらいのペースで夕飯はお鍋にしてました。
美味しいし、簡単だし、ね?
白菜だのネギだの春菊だの、鶏肉だの豆腐だのを用意しておくだけで
スープは市販のを買ってきておけば、いろんなお鍋が楽しめますもんね。
お鍋の最後はもちろん、冷ご飯と卵でおじや。それとも鍋によっては〆はラーメン。
美味しくて楽しい、寒い冬の夜に心まで温まるような、
お鍋はある意味、私たちふたりにとって、幸せの象徴のようなものでした。
ここ2~3年はふたりで、ミツカンの「焼きあごだし鍋つゆ」にはまっていました。
もともと私たち、あごだしが大好きで、
お味噌汁などに使う粉末だしも、あごだしを使っていたほどです。
でも毎週じゃさすがに飽きるから、ほかの味の鍋スープも、とっかえひっかえ楽しんでいました。
買い物は、ふたりでスーパーをデートです。
ショッピングカートをゴロゴロ押しながら、今夜は何鍋にする?…なんて相談したものです。
真鱈が美味しそうだから、今夜は寄せ鍋にしようか。
じゃあエビも入れようか。ホタテも入れてみる?……なんてね。
今年も間違いなく、幸せにふたりで鍋を囲む日が来ると信じていたのに。
この幸せが途切れる日など決してない…と信じていたのに。
あの笑顔が、優しい声が、温かい腕が、ずっとずっと私を包んでくれると信じていたのに。
あの日を境に私はすべてを失ってしまいました。
声がかすれるほど叫んでも、もがいても、あがいても、何をしても、
もう、あなたは戻ってきません。
もうあの幸せな日は戻っては来ません。