あっち側
あちらこちらの家に小さなイルミネーションが光っていて、
テレビではクリスマスだ、年末だ、と楽しそうな話題をやっていて、
今日なんか金曜日だから帰りの道路も混んでいるし、
みんな家族連れ、恋人同士で年末を楽しんでいます。
なんで私ばっかり寂しいんだろうと思ってしまって、
最近は、仕事の帰り道にクルマの中で大泣きするなんてなかったのだけど、
今日はわぁわぁ泣きました。
私も去年は、「あっち側」にいたのになぁと思います。
楽しくて嬉しくて、わくわくするクリスマス。
家にはあたりまえに旦那さんがいて、
暖かい部屋には小さなクリスマスツリーも飾られてたし、
楽しい笑い声があって、
求めればいつだってハグしてくれてキスしてくれて、
私も旦那さんも、ほんとうに幸せでした。
「あっち側」は楽しかったなぁ。
素敵だったなぁ。暖かだったなぁ。
いつも安心してたし、満ち足りていました。
まさか1年もしないうちに、あなたがいなくなるなんて思ってもいないから、
単純にクリスマスを満喫し、
イルミネーションのキラキラに酔い、
この幸せがずっとずっと続くと思っていました。
ずっといつまでも、「あっち側」にいられるものだと思ってたのに。
あっち側の人たちは、今この時もきっと、
恋人同士で仲良くイルミネーションを見たり、
ちょっと奮発して家族でごちそうだべたり、
素敵な週末を楽しんでいるのかもしれません。
帰りたいなぁ、あっち側に。