いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

2020年がもうすぐ終わります

2020年。


なんという1年間だったのでしょう。




思い返せば1年前、2020年のお正月にはまったく何の根拠もないままに、


いつもの年と同じように


「今年も間違いなく普通に平和な1年になるはずだ」という確信がありました。




だからテレビで「ゆく年くる年」なんかを見ながら、


お互いににこにこ笑顔で「今年もよろしくお願いいたします」なんてお辞儀をして、


そして、この恐ろしい1年の幕開けとなったわけです。




恐ろしい…と書きましたが、


本当に苦しい地獄に突き落とされたような1年になりました。


喉元を掻き切られたほうが、この生殺しのような苦しさよりはまだ楽なのかもしれません。




年初めにクルーズ船におかしな病が…なんてニュースが流れ、


そのうち国内にもおかしな病は流行り始め、やがて自粛ムードが広がり、


考えてみればそのあたりから、旦那さんの体調は少しおかしかったのです。


妙な微熱のある日があったり、最近寝汗を掻くんだ…と言ってみたり、


でも、何軒がお医者さんに行ってみても、結局原因はわからずじまいになってしまいました。





旦那さんが倒れたあの日から、本格的に、私のすべてが180度変わってしまいました。


変わってしまったまま、今もまだその状態は続いています。


それまでの私はどこかに消えてしまって、


いつでも暗い気持ちを抱えて、快活さは全く失せ、


目の前は真っ暗で進む方向がわからない、不安な子供のような私になってしまいました。


我に返るといつも必ず、自分の置かれた現状にぞっとするのです。


あぁあ、旦那さんはもう居ないんだ、


私はひとりなんだ…、と。





ずっとともに歩んできた、


そしてこれからも、ともにずっと歩んでゆくはずだった人は、


どこを探してももう居ません。


大声で一晩中泣きわめいても、


百万回祈ろうとも、もうあの頃には絶対に戻れません。





それを受け入れるまで


心の底から受け入れるまで、


私はこの地獄のような重苦しい日々を、あとどれだけ過ごせばよいのでしょうか。

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