いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

あの頃の私に戻りたい

数日前、職場で写真を1枚渡されました。


1年半くらい前に撮った、私自身の写真です。


今の部署に異動になった時に撮ってもらったもので、


職員全員の写真に混ざって、私の写真も壁に貼られていました。




髪切ってから少し経ってて、ちょっとぼさぼさ頭だし、


なんだかぼけっとした表情をしてるし、


何より、ずっと壁に貼られていたから日に焼けて白茶けています。




全員の写真を新しくするということになり、


職員は各自、貼られていた自分の写真を返してもらい、


ほとんどの人がシュレッダーにかけたり、破って屑籠に捨てたりしたらしいのですが、


私は迷った挙句、大事に持って帰ってきてしまいました。





映っている私は、なんだかぼけっとした顔をしているけど、


でも、このころの私はまだ、幸せで満ち足りてたのだものね。


この日も家に帰れば旦那さんがいたし、


写真に撮られる間も、もしかしたら、今晩の晩御飯のことなんか考えてたかもしれません。


そんな「あの頃のこと」をじかに感じられる…というか、


「あの頃」を実際に過ごしている私自身が写っていて、


白茶けてはいるけれど、なんだか捨てられませんでした。





自分の写真見て涙が出てくるなんて、なんだかすごくヘンだけど、


でも、できることなら、


あの頃の私に戻りたい。です。




のんきな顔して。


1年後に起こる半身もぎ取られる苦しみのことなど、想像もしてないのんきな顔をして。


あんたは、今の幸せがずっと続くと思っているのよね。


だけど、そうは問屋が卸さないのよ。


あなたは1年後に地獄の苦しみを味わうことになるの。


だから今のうち、旦那さんを精一杯大事にしてあげて。


私の声が聞こえるなら、頼むから、旦那さんを精一杯大事にしてあげて。


今のうちなんだから。


もうすぐ終わっちゃうんだから。


お願いだから。頼むから。


たくさんたくさん、大事にしてあげて。

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