いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

救急病棟のこと

昨晩、さきほどまで普通にお話ししていた友人が


急に黙りこくって下を向いているので、


あれ?と思って見たら、


青ざめた顔をして意識がない様子、少し嘔吐さえしていたので、大変あわてました。




友人何人かで役割を分担し、救急車を呼ぶ者、声掛けをする者、嘔吐物を拭き取る者。


救急隊の人が来て救急車に運び入れ、


あちこち連絡を取って受け入れ病院が決まった時、ハッとしました。





旦那さんの時と同じ病院でした。


え?またあの病院に行くの? しかも救急病棟に行くのなら、まるきり同じじゃないのよ。


やだよ。怖い。思い出したくない。


ちょっと怖気づきましたけど、やむを得ません。


ここはやっぱり、友達として義理あるし、理性で何とか気持ちを抑え込みました。




救急車の付き添いには別の友人が乗ったので、


私は後からクルマで追いかけました。


夜間入り口の受付の人に救急病棟の場所を尋ね、エレベーターで2階に上がると。




結局今のところ一度しか行ったことはないわけだけど、


家族待合のフロアをしっかり覚えていました。


ここに座って看護師から、どこの病院に行っているかとか、どんな薬を飲んでるかとか、


いろんなことを聞かれたっけな。


あのドアの向こうに処置室があるんだよな。


あのドアの向こうで、結果的に旦那さんが死に至る処置が行われたのだっけな。




ドアの向こうの一室で待たされて、


いい加減待った後に、


「血液を溶かす薬をかなりの量点滴したが、結局血栓を取り除くことはできなかった。


脳のかなりの部分がダメージを受けており、今後あまりよい期待はできない」


とドクターから言われました。


でも、なぜだか、そこまで言われても、「死ぬ」ということは考えなかった。


まるっきり考えないわけじゃないんだけど、


人間ってそういう時、自分で思考をある程度コントロールするのでしょうね。


だから、あまりにもヤバい考え…、旦那さんが死ぬこと…は、


意識の上に昇らないようにしていたらしいです。


もう、ただただぼんやりしたまま、ほんとに何も考えずに、


私はあの場にじっと座っていました。


かなり何時間も、待っていたように思います。


そして、もう意識はなく、たくさんの管や機械に繋がれて、


酸素マスクをした旦那さんに会えたのは、


確か夕方近くになっていて、ICUの中でした。






・・・・・・・・・・・・・・。


昨晩運ばれた友人は、ラッキーなことに、無事に意識を取り戻しました。


ご家族が迎えに来られて、昨晩のうちに家に帰ることができました。


結局原因は今ひとつわからなかったらしいですが、


なんせ、健康で元気が一番。


それにまさる幸せはありません。

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