いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

心が傷つくこと

先週、同僚のお母さんが亡くなった記事を書きましたが、


お母さんのお葬式を終えて、昨日初めて、彼女が出社してきました。


職場の一人一人に挨拶をして回る姿は、


疲れが顔に出ていて本当に気の毒でした。




その後しばらくして、彼女を囲んで数名の女性社員が雑談をしていて、


何故だか話がスポーツジムの話題になったんですよね。


そしたら彼女が急に、ちょっと上ずったような大きな声で、


「私、もうこれからはジムに行けるよ。お母さん死んじゃったから。」


と言ったのです。





彼女はもちろん冗談を言ったわけではないし、


会話は一瞬止まって、私もびっくりしたけれど、


御幣を恐れずに言えば、


それが彼女の本音だろうな、と思いました。


高齢で病弱なお母さんを、彼女はずっと面倒を見ていたようです。


だから、行きたいところや、やりたいことは、


面倒を見るために、どうしたって制限されていたはずです。



「お母さんが死んでしまって、


行きたいところに自由に行けるようになってしまって、


なんて皮肉で悲しい事なんだろう…」。


私には、彼女の心の叫びのように聞こえました。




私の場合は、旦那さんが急死だったせいで、


看病や介護の経験はなくて済みましたが、


彼女と同じ経験をされている方は大勢いらっしゃるはずですよね。


改めて、人の死というのは本当に辛い…というか、


家族の死によって、


どうしたって人の心は傷ついてしまうものなんだなぁ、と。




旦那さんの命日だから余計に、考えさせられた一コマでした。

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