ふとん乾燥機
見る度に思い出して、心がジワ~ンとするものがいくつかありますが、
その一つが、ふとん乾燥機です。
もうずいぶん前から使っている古いものですが、
今でも壊れずに使っています。
うちの定例で、家事は分担制になっており、
ふとん乾燥は旦那さんの役目だったのです。
土曜日か日曜日、週に一度、休みの日にのんびり起きて、
ふとん乾燥をしながら遅い朝食を取るのが習慣でした。
(ちなみに私一人になってからは、そんなに頻繁にふとん乾燥はしなくなっちゃいました。
一人暮らしになると、ご飯も掃除もズボラになっちゃって困ります。)
旦那さんが亡くなってから気が付いたんですよね。
冷風か温風か選んだり、乾燥時間を選ぶためのダイヤルを
油性ペンで青く塗ってあることに。
溝が目立たず、どちらを指しているのかわからなくなるから、
溝のあるほうを青く塗ろうとして、
間違って逆のほうを塗っちゃったらしいです。
そして、「あ、ヤバイ間違った!」と、もう片方も塗っちゃったから、
結局、両方青くなっちゃって、よくわからないことになっちゃっているのです。
ちなみに、溝のあるほうの青色が、若干目立たなくなってきているのは、
旦那さんが居なくなってから、私が何度もダイヤルを回しているからで、
前はもっと、青々していたの。
だから見つけた当初は、どっちがどっちかほんとにわからなくて、
手で触って、溝のある方を確認していたくらいでした。
これを見る度に、
「あぁあ~、珍しくおっちょこちょいやっちゃったんだなぁ」と思って笑うけど、
でも、そういうのって逆に、却って心が痛むし、
未だに、苦笑しながら涙目になったりします。
そして、だんだんだんだん溝のある方の青色が目立たなくなってきていて、
なんだかそれも寂しくって、余計に心がじわ~んとしたりするのです。