いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

3年前の今日は

今朝起きたとき、


6時30分を時計がさしたとき、


3年前のおおよそそのくらいの時間に、


いろんなことがいっぺんに起こったわけでした。




今日は平日だったから、私的には助かったわけで、


仕事で一日職場にいたけど、


時々ふっと、3年前のことがよみがえりました。


あぁ今頃、ICUで意識のないあの人に再会したのだったっけな、とか。




意識もなく、たくさんの管につながれてしまった半裸のあの人を見ても、


でも不思議なことに、気持ちは絶望にまで行かないんだよね。


すっかり思考停止してしまっていて、


何も考えずにぼんやり目に入ってくるものを見つめていたりとか、そんな感じでした。






今日の仕事帰り、


当時の仕事場から帰ってくる道路を運転しながらずいぶん泣いたっけな…と、3年前を思い出しました。


目から涙が出てないときも、運転している間、ずっと無表情なの。


顔の筋肉が固まっちゃって全然動かない感じの無表情。


そんなことを思い出しながら運転してたら、


まさに今日もあの時と同じ、顔の筋肉が固まっちゃった感覚になってしまって、


ああ、まさにあの時もこんな感じだったっけなぁ…と、


寂しく思い出しました。





帰ってきて、料理だの洗濯だの、その他にも有志の会の用事があって、


バタバタしているうちに、だんだん神経がピリピリしてきて、


「なんでこんなに用事があんのよ!」と喚き散らしたい気分になりました。




だけど、思い出してごらん、あの頃のことを。


旦那さんが亡くなってしばらくの間は、


生きる気力も失って、何もする気にならなくって、


周りの人も遠慮して何も言ってこないから、


しばらくの間、生産的なことが何もできなかった時期がありました。


料理する気にもならず、


毎日毎日、お弁当ばっかり食べてたくらいだったんですよ。




休みの日にも何もすることなくて、気がまぎれず苦しくて、


それでミシンを買ったんです。


ちょうどコロナでマスクが無い騒ぎになっていて、それじゃあマスクでも縫おうかと。


手芸好きだし、ミシン買ったら気分転換になるかしら、と。


そして一人の時間を過ごす(つぶす?)ために、


さんざん縫物ばっかりしてたじゃないですか。





あなた、今なんか、縫物する時間がなかなか取れないくらい用事があって、


ミシンなんてしばらく触っていないでしょ。


そして、用事をこなす気力もあって、


あの頃に比べたら、なんて幸せなんだろう…と思いませんか?


よくぞ、ここまで立ち直ったわね、…と自分を褒めてやりたいとは思わないんですか?





そんなことを考えているうちに、


時刻は12時を過ぎました。


明日はあの人の命日です。

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