いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

震災から12年という時間

もうすぐ3.11です。


12年になるですね。


早いものです。


あの経験から12年か。




当時住んでいた県でも被害は凄かったし、


(私、今住んでいる県に引っ越してきたのが2011年だったのです。)


こちらに来ても、あちこちが被災した状態でした。


前にお話ししたかもしれませんけど、


ちょうどあの日は、


旦那さんと同居するための準備として、私は新しい会社に面接に来ていたのです。


そして午後1時半からの面接が無事に終わって、


旦那さんと合流してとりあえずホッとして、お茶でも飲もうかとファミレスに入った途端に、


ドドドドドッと。





これも以前お話ししたもしれませんけど、


私達がファミレスに入って、何を注文しようかとメニューを見ている時に、急にものすごい揺れに襲われました。


シャンデリアが落ちてきて大きなガラス窓が割れて、


店にいたお客さん達は、みんな個々に恐る々々店の外に出て行ったわけですが、


ああいう時ってまぁ当然ですけど、支払いなんて要求されないし、しないんですよね。


私たちはまだ何も食べてもいなかったから、ちょっと舌打ちしたのでした笑。




でも、その地から家にたどり着くまで、


震災のあおりで道路が混んで混んで、本当に動かなくて、


(いつもなら2~3時間で行けるところを)確か10時間くらいかかりました。


あの日から、もうすぐ12年です。




ファミレスで、私の背中からかぶさる様にして守ってくれていた旦那さんは、


すでにこの世に居ません。


私はあの時のこと、凄く鮮明に覚えているのに…です。


背中に覆いかぶさった旦那さんの触感や体温もですけど、


その時の店の中がどんな感じだったか、


振動とか物が崩れる騒音とか、目の前にある破壊された光景とかその明るさとか、


いろんなことが、つい何日か前の事のように思い出せるのに。





でも、寂しいけれどそれが人生ってものだろう、と最近思うんです。


すべてのものは無常です。


何ものもずっと存在し続けるなんてありえないし、


それが時間の流れだろうと。


そして当然私もいずれ死ぬと。 


なんだかそんな諦めも強くなりました。


旦那さんの死を経験して、「死」がとても身近なものになったからです。




いずれのものも諸行無常。


これから地球に何があるかわかりませんし、


12年経って、もしかしたら震災もだんだん過去の事になりつつあるのかもしれないけど、


あの日ファミレスで経験した、あの恐ろしさだけは忘れないようにしたいものです。

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