いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

6回目の月命日

6ヶ月前の朝、5時27分に病院から電話があったことが、


スマホの履歴に残っています。


前にも書いたことがありましたが、


その電話で起きた時、最初、電話が鳴ったことと旦那さんの死が、


まったく結びつきませんでした。


極度の恐れのせいなのか、旦那さんが死ぬかもしれないということを


ちゃんと理解していない自分がいたからです。


ある意味、当然なのかもしれませんが、


旦那さんが死ぬかもしれないということを、


納得し受け入れるということが、まったくできていませんでした。


だから、医師から予後について悪い情報を散々聞いておきながら、


電話の音に気付いたとき、「旦那さんの飲んでる薬、言い忘れたのあったかな?」


なんて真剣に思ったのです。



6月1日、倒れた時のことをもう少し書くと、


旦那さんがクルマの横で倒れているのを、アパートの隣の人が気がついて、


その方が救急車を呼んでくださいました。


その時旦那さんはまだ意識がはっきりしていて、


ただしマヒがあったらしく、話す言葉はろれつが回っていませんでした。


そして、左腕を一生懸命動かして、


「靴が脱げたのに気が付いて、はきなおそうとしたら倒れた」というのです。


でも靴は脱げてはいなかったし、多分その瞬間に梗塞が起きていたのだと思います。





あとから何かで読んだのですが、


脳梗塞を起こした人の場合、痛みを感じないため、


自分に何が起きているのかわかっていないことがあるのだとか。


旦那さんももしかしたらそういう状態だったのかもしれません。




でもその後、つまった血栓を溶かすためにかなり強い薬が投薬されたそうですから、


そしてもうそこから彼の意識は戻らなかったのですから、


倒れてから意識を失うまでの時間は、長くて1時間半ほどだったと思います。


つまり、その短い時間だけで、彼の不安や恐怖は取り除かれたということ。


考えようによっては、本当に理想的な逝き方ともいえるのかもしれません。





亡くなった日、私は籍が入っていないため、


旦那さんをご親族の方たちに任せて、いったんアパートに戻ることにしました。


でも一緒に仲良く暮らした場所で、一人時間を過ごすことを、


考えるだけで気が狂いそうでした。

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