いつもとなりにいた人が…nekonezumiのブログ

2020年6月、いつもとなりにいた人が脳梗塞で虹の橋を渡りました。あっという間の出来事でした。

心細いおもい

コロナの感染者がだんだん増えてきていて、


私が勤める先は介護施設なので、結構ヤバいな、と思ってます。


万一私がウイルスを持ち込んで、仕事先でクラスターなんて起こしてしまったら、


この田舎町で居場所がなくなっちゃうような危機感です。


だから今日は、押し入れに閉まいこんでいた消毒用アルコールを出してきました。





この消毒用アルコールは、


コロナが流行って以来、旦那さんが死んじゃうまでずっと、


玄関先に置いて、シュカシュカやっていたアルコールです。




あの頃は必死でした。


心臓に病気のある旦那さんがコロナにかかってしまったら大変だから。


アルコールで手が荒れるまで消毒して、


そのあと石鹸で念入りに手を洗って、


マスクはあの頃は品薄だから、使用したものを毎日ふたりぶん台所用洗剤で洗ったり、


ともかく必死でした。





だけど、旦那さんが死んじゃって、


家にウイルスを持ち込まない理由がなくなっちゃった。


だから消毒用アルコールは閉まってしまったし、


手洗いも形だけで、おろそかになってしまったし、


いつコロナにかかったって別に構わないよ的な気持ちになっていました。





でも、いざ本当にコロナの感染が身に迫ると、


やっぱりもし感染したら……、怖いというより、ヤバい。


もし職場に持ち込んだりしたら、


そして仮に、そのせいでお客さんが死んじゃったりしたら、


私、職場に居られなくなっちゃいます。




こんな時、旦那さんが生きていたら、


一人でこんなに心細いおもいをしなくて済んだのにな、と思います。


「心細いおもい」なんて、しばらく感じたこともなかったです。


いつも、となりに旦那さんがいてくれたから、


そばにいてくれるだけで安心できたし、


なにか困ったり、怖い思いをしたら、ただ「助けて」と言えば良かったのです。


「助けて」って言わなくても、旦那さんはいつも助けてくれました。


だから、


こんな心細いおもいなんて、ほんとうに十何年ぶりです。





ひとりで何でもやらなきゃいけないし、


身近に相談できる人もいなくなっちゃったから、


何でもひとりで決めなきゃいけない。




根底にあるのは、きっと「不安」ですね。

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